本文へスキップ
産後ケア

更新日 2026/03/07

産後ケアとは?内容・種類・費用をわかりやすく解説

産後ケアとは?内容・種類・費用をわかりやすく解説

産後ケアとは?

産後ケアは、出産後のお母さんと赤ちゃんを支えるサービスです。

出産後の女性の体は、全治数か月の交通事故に遭ったのと同じくらいのダメージを受けているとも言われるほど、大きな負担がかかっています。

それにもかかわらず、自分の身体をゆっくり気にかける間もなく、出産後すぐから赤ちゃん中心の生活が始まります。

初めての育児も、二人目以降の育児も、戸惑いながら手探りで続いていく毎日です。

産後の心身の負担を軽減し、
安心して子育てをスタートできるよう支えるのが「産後ケア」です。

産後ケアには、自治体が実施する公的制度と、民間が提供する自費型サービスの両方があります。

産後ケアでは何をしてもらえるの?

提供内容は施設や制度によって異なりますが、一般的には次のような支援があります。

① ママの体のケア

  • 体調チェック
    産後の体の回復状況を確認します。
  • 休息時間の確保
    赤ちゃんを預けて、まとまった時間眠ったり、自分の時間を過ごしたりすることができます。
  • 食事の提供(施設による)
    栄養バランスの整った食事が用意される場合もあります。

② 授乳サポート・乳房ケア

  • 授乳指導
    授乳によるトラブルを防ぐための適切な授乳方法をお伝えします。赤ちゃんがうまく母乳を飲めるようサポートします。
  • 乳房ケア
    乳房トラブルに助産師が対応します。
  • 母乳量の測定・ミルク量の相談
    赤ちゃんの成長に合わせた量を確認します。
  • 母乳量の増減に関する相談
    「増やしたい」「減らしたい」といった悩みにも対応します。

③ 育児相談

  • ベビーの体重増加量
  • ベビーの抱き方指導
  • 沐浴指導
  • ねんねの相談 など

    日々の育児に関する不安や疑問を、専門職に相談できます。

誰が産後ケアを利用できる?

「産後」とは、一般的に出産から1年未満の期間を指します。

そのため、産後1年未満の母子産後ケアの対象となります。

ただし、実際の利用条件は施設や自治体によって異なります。
たとえば、産後4か月未満、産後6か月未満など、利用できる期間が限定されている場合も少なくありません。

注意

満1年まで利用できない施設も多いため、事前の確認が必要です

また、多くの施設では退院後すぐの利用が可能です。
出産直後からサポートを受けられる体制が整えられています。

産後ケアの利用方法

産後ケアには、宿泊型・通所型・訪問型の3つの利用方法があります。

宿泊型(ショートステイ型)

施設に宿泊しながらケアを受ける形式です。
夜間のサポートを受けやすく、まとまった休息時間を確保しやすいのが特徴です。

通所型(デイケア/日帰り型)

日中に施設を利用する形式です。
たとえば、10:00〜16:00のように、数時間から半日程度利用できる場合があります。
「まずは日中だけ利用してみたい」「短時間でリフレッシュしたい」という方にも向いています。

訪問型(アウトリーチ型)

助産師などの専門職が自宅を訪問し、自宅でケアを受ける形式です。
産後間もなく外出が不安な場合や、自宅で落ち着いて相談したい場合に利用されています。
育児相談や授乳相談、乳房ケアなど、特定の悩みを相談したい方にも適しています。

産後ケアの費用はいくら?

産後ケアの費用は、利用する制度や施設によって大きく異なります。
大きく分けると、「自治体の公的制度」と「民間の自費サービス」の2種類があります。

① 行政委託(公的制度)の場合

自治体が実施している産後ケアは、費用の一部が補助されるため、自己負担額が抑えられます。

費用の目安は以下のとおりです。

宿泊型(ショートステイ)

数千円〜1万円前後

通所型(デイケア/日帰り)

〜数千円

訪問型(アウトリーチ)

〜数千円

実際の金額や利用回数の上限は自治体ごとに異なります。
非課税世帯などはさらに減額される場合もあります。

利用前に申請が必要なため、事前確認が大切です。

② 自費(民間サービス)の場合

民間の産後ケア施設や産後ホテルなどを利用する場合は、原則として全額自己負担となります。

費用の目安は以下のとおりです。

宿泊型(ショートステイ)

3万円〜10万円前後

通所型(デイケア/日帰り)

2万円〜5万円前後

訪問型(アウトリーチ)

1万円前後

施設によってサービス内容や価格帯に幅があります。

まとめ

まとめ

産後ケアは、出産後のお母さんと赤ちゃんを支えるサービスです。
休息、授乳相談、育児相談などを受けながら、心身の回復をサポートしてもらえます。

利用方法には、宿泊型・通所型・訪問型があります。
また、費用は公的制度を利用する場合と、民間サービスを利用する場合で大きく異なります。

利用できる期間や内容、費用は地域や施設によって異なるため、まずはお住まいの自治体や気になる施設の情報を確認してみましょう。

ABOUT AUTHOR
浅野 志歩

浅野 志歩

助産師としての現場経験と、産後ケア施設の立ち上げ支援で培った知見をもとに、産後のご家族が迷わず支援にたどり着ける社会基盤の設計に取り組んでいます。